RIVALS EYE【第二節:D地区】

RIVALS EYEとは

ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う

30リーグ参加団体による公式戦の観戦リポートです

今回は第二節『演劇ユニット衝空観×遊撃!浪漫派FAMILIAR』を

D地区がレポート

はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?

【D地区観劇レポート】


演劇ユニット衝空観『セミロウ』

詩的な台詞を丁寧に紡ぎながら「生きるとは何か」を問いかける、男女の二人芝居。重くなりがちなテーマですが、コミカルなやり取りが随所にあり、観客を飽きさせない工夫が見られます。

はじめは相手の言葉に反発していた二人が、お互いに分かり合おうと自分の気持ちをぶつける姿は、その中で必死に「生きる意味」を見出だそうとしているように見えて胸が詰まる思いでした。

自然体でいて、どこか儚げな、緩急のバランスが難しい役どころを、見事に演じ切った演者のお二人にも、大きな拍手を送りたいです。


遊劇!浪漫派FAMILIAR 『ここにいる彼方』

王道のホームコメディと思わせておいて……

亡き妻(母)の姿を見ることが出来るのは娘の彼氏だけ、さらにその妻は生きている夫の体と入れ替わってしまい……

と、そのドタバタっぷりの密度がかなり濃い!!!

のですが、演者の熱量のバランスの良さ、息の合った演技が素晴らしく、すんなりと物語に入ることが出来ました。

笑って、驚いて、ホロリとさせられ、あっという間の30分。

遺した者、遺された者たちが、互いに胸の内をぶつけて登場人物全員が前を向いた未来を想像出来たあたたかいエンディングに、観劇後も心地の良い余韻を楽しめました。


文責:津熊 海琴(D地区)

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