作風がまったく異なる2作品でリーグ戦に挑んた演劇ユニット衝空観。初戦となった第二節はシリアスな作風の再演作品で勝利を狙うも、遊劇!浪漫派FAMILIARのハートウォーミングなコメディに惜敗。しかし後がなくなった第四節ではシリアスな作風の[フキョウワ]に対して新作のコメディ作品『トイレット・カルテット』をぶつけるという第二節とは真逆の構図で見事勝利。第四節での圧倒的な得票数により見事リーグ優勝を果たした。30CLIMAXでは新作を用意するとの事だが、はたしてどの様な作品で挑むのか？
Questionnaire
Q1.リーグ戦を振り返って
そうですね…。まあ単純に投票数による作品の評価の可視化を体感するというのは楽しかったです。自分ではよく書けたという作品があまりうまいこと届かなかったんだなとか、他団体さんの作品を観て、こういう作品のこういう部分がキャッチーで、観てる人が自分の中に落とし込みやすいんだな。というのが数字で感じれた。これは今後作品を作る上でかなり参考になるなぁと思ってます。
あとね、関西小劇場の可能性が見えました。
小劇場演劇みたいなのが結構好きなんですけど、認識があってるのかわかんないんですが、やっぱりこう…尖った言い方すると、尖ってるんですよ。表現やアートにステータス振ってる感じと言いますか、まあそんな演劇が元々好きなんです。やっぱりそういう作品は人を選ぶので、万人受けはしないんです。でもフキョウワさんが割と尖った作品(観た印象なので違ったらすみません)で票を結構取ってたのをみて、まだまだ関西小劇場で小劇場演劇が受け入れられるんだ！って希望が見えました。勿論演出とかがとても上手かったので僕に真似出来るかは別の話です。
これはリーグ戦に限った話では無いのですが、それぞれの団体がそれぞれの特色と自分が、自分たちが伝えたいこと表現したいこと面白いと思うことなどを勝利に向かって全力で出し切った。はず。お互いに全力をぶつけ合って出来たこの対話はどこかで僕を助けてくれる気がしてます。
30×30のそういう所がとても好きです。
Q2.リーグ戦(9作品)の最優秀作品は？
［フキョウワ］『death/next』
【選考理由】
なんと言いますか、観てヒリヒリしました。
作品としての存在感が強くて、ずっとまとわりつくような異様な空気が心地よくて。その中で何とも言えない虚無感のようなものが存在してて。油断すれば飲み込まれてしまいそうな作品でした。絶妙なバランス。もうこれは好みです。趣味趣向の問題です。
Q3.リーグ戦(9作品)の最優秀俳優は？
下野佑樹（[フキョウワ]｢death/next｣）
【選考理由】
表現力の鬼。作者でもあんなに気持ちよく作品を提示出来るのが凄い。理解してても表現出来るかは別問題ですから。
嘘なく舞台上に存在するので説得力があるように思えます。心·技·体が申し分なくちゃんとそこにあったと思いました。これも多分僕の趣味趣向の話なんだと思うのですが。
Q4.30CLIMAXのみどころは？
なんかここのコメント僕が書くのも変な気持ちですが。。。(笑)
衝空観は今年の4月、リーグ戦第2節からメンバーが加わり2人ユニットになりました。
5年やってやっと1人加入です。5年間一人でやってたことを今は2人で出来ます。マンパワー。ダブルブレインシステム。
ただ、脳が2つになるということはアイデアが2つになります。ああだこうだと言い争います。それがいいのか悪いのか現状まだわかってません。日々の稽古は戦いです。まあそんな沢山回り道する作品になるかと思いますのでよく肥えていると思います。是非ご覧下さい。30歳オーバー2人で暴れ倒します。
虹色りきゅーるさんはこれまでのギリシャ神話作品とは打って変わっての現代劇だそうで。
30リーグが彼女たちに変化をもたらしたのは確実ですね。現代劇はそんな変化をしっかり受け止めた結果だと思ってます。そんな臨機応変多種多様劇団さんはホントに強敵だと思います。こないだ一緒した音丸さんもフレッシュで強みがあるから尚思います。全員フレッシュ。おじさん達には眩しくて輝かしくて羨ましいぜ。
でもまあ、相手が強敵だとこちらも燃えるし絶対オモロい作品作ってやるって気持ちが強くなります。
それにお客さんに向かった時はとても強い味方になります。あ、相手がオモロい作品作るからって安心にかまけて手を抜くとかじゃないですよ絶対それはないです！常に全力100%劇団ですからウチは。
でも趣味趣向がある分どうしても面白く感じない人もいます。だからお互い全力でオモロいをぶつけて、観に来てくれた人の70分を有意義なものにしましょう！よろしくお願いします！
そんな2作品になると勝手に想像してます。
ある程度安心して御来場ください。
一緒に楽しみましょう。
よろしくお願いいたします。
0コメント