RIVALS EYEとは
ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う
30リーグ参加団体による公式戦の観戦リポートです
今回は第六節『遊撃!浪漫派FAMILIAR×[フキョウワ]』を
虹色りきゅーるがレポート
はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?
【虹色りきゅーる観劇レポート】
◆遊劇!浪漫派FAMILIARさんを観て
第二節の際の作品に比べると、
パワーが抑えられ、
繊細なお芝居にウェイトを振ったのでしょうか?
“家族愛”と“霊”。
前作と共通しているもの。
紙屑を舞台上に散らして、
作品の中で全て片付ける演出は好印象でした。
千登勢さんのされてた役の子の心の整理かのように。
許せない者を許せるようになるきっかけ。はたまたプロセス?スイッチ?
分かりはしたんですけど、置いてけぼりにされた気持ち。
元々許しつつあったのが、素直になれたのか。
家族愛って難しいですね。
◆フキョウワさんを観て
前回作品の観劇の際にも感じましたが、
演出・照明・音響……などといった作品を支える方の仕事がとても美しく感じました。
役者が役を演じるというよりも、
作品の中に役者が身を委ねているようなそんな錯覚。
演劇的な演出なのに妙にリアリティ溢れて身近に感じる作品です。
「人は楽しくないと生きていけない」
数ある言葉の中で終演後も頭に残ったのがこのフレーズ。
本音を抑圧して生き続ける人間。
腹の中では何を思うのか。
登場人物たちが代弁してくれている爽快感。
逆に登場人物たちによって直視せざるを得ない居心地の悪さ。
全てが刺激的でした。
個人的に好きなシーンは、
会社員の男性が叫んでいく中、周りの声が大きくなって、
周りの声に押しつぶされ、
叫んでも叫んでも自分の声が届かなくなる、
あのシーンが好きです。
ちょくちょく挟まれるダンスシーン。
人生に踊らされる人間たち。の暗喩?もしや直喩?
羊の意図は……?
夢見心地だったりして。
「わからない!」って頭を悩ませるわけでもなく、
「単純だったね」って飽きるわけでもなく、
想像を掻き立てられる素敵な舞台でした。
虹色りきゅーる 広瀬ヒロ
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