RIVALS EYE【エキシビジョン:遊劇!浪漫派FAMILIAR】

RIVALS EYEとは

ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う

30リーグ参加団体による公式戦の観戦リポートです

今回はエキシビジョンマッチとして上演された

『MoreGoofy's×D地区』の

D地区『おかえり未来の子』を

遊劇!浪漫派FAMILIARがレポート

はたしてライバルはこの作品をどう観たのか?

【遊劇!浪漫派FAMILIAR観劇レポート】


30リーグ2023エキシビション

色々あってこの対戦カード

18:00回2列目上手端より観劇

《火曜日のゲキジョウ》30×30 pair.188

「MoreGooty's × D地区」

両者共に映画のような展開

MoreGooty'sさんは80年代の洋画のような

D地区さんは70年代の邦画のような

”生きるうえでのしがらみ” と”血脈”

個人的に受け取ったテーマはこの2つでした


今までこのRIVALS EYEは上演当日に送っていましたが今回のD地区さんのは本当に悩みながら書かせて戴いております

触れたいのが前作との温度差、かながわ短篇演劇アワード大賞をとった作品の火ゲキ版とのこと、勝手にD地区さんはコメディ団体だと思っていました。

ですが、幕が開いたらとんでもない衝撃が来ました。

…え、これ良いの?

と漏らしてしまう設定。その設定お客さん離れへん?と戸惑いました。僕自身はそんな事に無縁の人生なのでそう思いましたがそんな事考えるだけ無駄でした

宗教家族の日常と苦悩、そしてしがらみ…その全てが生々しい…キャストさん達の演技も、物語の進み方もリアル過ぎて生々しかった

妙子さんは抜け出したかったんだよね…。そんな家族や宗教仲間と付き合いを演じる事に疲れたんだよね?外の世界を見てみたかったんだよね?

勝利くんは抜け出したけど戻って来ざるを得なかったんだよね?でも煙草と薬物に頼るしかなかったんだよね…

でも、外の世界を知ってるからこそ本来いるはずの自分の世界がおかしい事に抗ってるんだよね…

加藤さんはそうならざるを得なかった人なんだよね

朝田さんは当たり前なんだよね、その生活が

心のどこかで足立が妙子を攫っていって欲しかった

そんなご都合主義な事は起こらずに「おかえり、妙子さん」と台詞と共に電車の通過音で物語は幕を閉じた

色んな想像が頭に浮かびます。まさか嫌になって飛び込んだ?逃げ出した?カーテンコールの無い静かに客電が付いた時にゾクッ寒気がしました。

ボディブローのように効いてくる、このお芝居…いつもなら帰りの電車内で軽く観劇レビューを書いてましたが今回はずっとあれはなんやったんやろう…と考えました

一応、かながわ短篇戯曲の方も読ませて戴いて書かせて貰いました。

アカデミー賞とか取るのこういう作品よなぁ…とボソッと呟いてしまいました

何はともあれMoreGooty'sさん、 D地区さんお疲れ様でした!良い舞台、最高の組み合わせでした!

どんな人生を過ごしてたらあんな作品を書けるんだろう…そんな事を思っていますが、遊劇!浪漫派FAMILIARもいよいよ2戦目です。30リーグ2023盛り上げれるように頑張ります!


遊劇!浪漫派FAMILIAR代表 牛島龍馬


※今回のRIVALS EYEはチェアマンより「MoreGoofy'sは30リーグ参加団体ではないので感想は書かなくても良いですよ」と各団体の皆さまにお伝えしています。

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